Concussion を見た
Netflix で Concussion を見た。脳震盪の危険性を真摯に訴える内容だった。
NFL において脳震盪の危険性やそれが原因で脳にどんなダメージがのこるのかを隠し通そうとする上層部。これが実話ならばとんでもないことだと思った。学生時代から体育学先行で、アメリカ出身のプロスポーツに精通する人の授業でも聞いたことがあった。NFLの世界は平均年収が10億円前後、しかし平均的な現役の年数がとてつもなく短く、ほかのスポーツでは考えられないくらい、選手を使い捨てるように扱うとその先生は言っていた。怪我をしようが痛み止めを注射するのは日常茶飯事。フットボールを自分の息子にやらせようと思う親は年々減って来ていると言っていた。
この映画の内容は寸分狂わぬ内容で、本当かと疑っていたプロスポーツ、集客することだけに執着し、スポーツの価値、意味を見失う様が描かれている。
また、日本にいると脳震盪と聞くと、脳が少し揺れて気持ちわるそう、吐き気がありそうくらいに思う人が多いのではないだろうか。
重度の脳震盪とはどう言ったことが脳に起こっているのか、知っている人は医療関係者以外に、何人いるのだろうか。
脳震盪の本当の怖さは、気持ち悪くなり、フラフラするために、寝込んでしまうとかそれが治るのに何週間もかかるとか、そんなことじゃない。
『その人をその人でなくしてしまう』のだ。
脳震盪が起こると、その時脳が炎症を起こし、腫れ上がる。この腫れ上がっているときに、細胞が死んでしまう。この腫れ上がることが何度もあると、脳に以上が起こり、断続的に細胞が死んで言ってしまうと言う。
感情がコントロールできなくなったり、ある日突然自殺すると言うことが、アメリカでは今社会問題になってるそうだ。
スポーツでの脳震盪の危険性のセミナーは、熱中症のセミナーと同じくらい大事だとこの作品を見て感じた。
スポーツ関係者の人には是非、見て欲しいものだ。